書店に行って併設されたカフェに寄るのが好きだ。
天気も良くて気持ちがいい。
車を運転していると見られない景色を思う存分楽しみながら歩く。
喉が渇いたのでアイスコーヒーを注文。
私のあとに商品を取りに行った二人組の女性客に、店員が声をかける。
「写真、撮られますか?」
どうやら注文したメニューの写真を撮る場所があるらしい。
二人組の女性客は順番に写真を撮っていた。
きっと私は飲み物だけだったから、声をかけられなかったのだろう。
もし声をかけられていたら、丁重にお断りしていた。
なぜなら写真を撮るのが苦手だから。
私が写真を撮ると、どんなメニューも美味しそうに見えなくなる。
それにお店のご好意を台無しにしてしまうのは申し訳がない。
声をかけられなくてホッとしながら、アイスコーヒーを口に含む。
彼女たちがどんなメニューを注文したのか少し気になる。