古賀及子さんの『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』を読んで、どうしたらこんなおもしろい日記が書けるんだろうと思い、コツが知りたくなった。
で、見つけたのが藤原麻里菜さんの記事。そのなかに「感想禁止」というのがある。
古賀「書いちゃうよね! でもいっぺん禁止してみてください。で、その分何を書くかっていうと見たままのことを書く。見たまま、聞いたままのことを書くんです」
藤原「確かに。例えば、『今日キティちゃんの着ぐるみに会った。可愛かった』じゃなくて、『今日キティちゃんの着ぐるみに会った。白くて大きかった』」
古賀「そうそう、そういうこと! で、どんな色の服着てたか。あと、その時は暑かった? 寒かった? とか。事実をつぶさに拾って書いていくといいです」
あと、比喩を使うのも勧めている。
古賀「自分の感想を書く前に、先に比喩をやる。
キティちゃんが何みたいだった。例えば、『ふわふわしてお餅みたいだった』とか。いっぺん感想を書く前に先に比喩にすると、より一層情景が文章として見やすくなる」
そうか、なるほど。じゃあ早速やってみよう。散歩したとき、自分が目にしたものをメモしておき、感想を省いて書いてみた。
散歩していたら大判焼きのお店を見つけた。小さなログハウスのような作りで、壁は抹茶のような緑色…
これが私にはつまらなかった。それに、自分が見たものをいちいちメモするのもめんどくさくて、一日でやめてしまった。エッセイストっていつもこんなことをやっているのだろうか。すごすぎる。
実際にやってみて、私はその日何があって何をしたか描写するよりも、それについて自分がどう思ったのかを書き残したいのだとわかった。たとえ人から見ればおもしろくなくても、ブログには自分が書き残したいことを書いていこうと思った。