ブログって1年もサボっていいんだ、と思いながら読んだ。
それくらいサボっても、また何食わぬ顔でしれっと始めればいいんだって。そう言われると気が楽になるけど、私の場合そこまで更新しないでいたら、二度と再開しないまま終わってしまう気がする。
なぜ書きたかったのかというと、私は「書きながら考える」タイプの人間だからだ。つまり、文章として書き出さないとあまり物事を深く考えられないのである。本を読んで感想を書き終わってはじめて「私はこんなことを考えていたのか」と思うし、行った美術展も、観た映画も、旅した場所も、ブログや寄稿先で文章を書いて、はじめて自分の中で立体的になる。
私はブクログという読書の管理や記録ができるアプリを利用しているが、特に本の感想を書くとき同じように思う。頭の中でモヤモヤしていた自分の考えが、文章にしてみて初めて形になるような気がするのだ。
また書いていると「なんだか嘘っぽい」「本当はこんなことを言いたいわけじゃない」と気づいて手が止まることもある。
そんなとき、自分の考えにもっと近い言葉はないか探し続け「そうそう、これが言いたかったのよー!」という文章が書けると本当にうれしく、自分の思いを言葉にするのって楽しいなと思える。
私の場合、ブログを続けることの一番の喜びは、キーボードの上で手を動かして文章を書くことによって、自分が何を考えているのかが次第に明確になっていくことである。ブログを書き続けることで自分の「核」を育てることができるというのは、そういう意味だ。
記事によるとチェコ好きさんは9年以上ブログを続けているらしいが、私は自分の「核」を育てられるほど、ブログを続けたことがない。お恥ずかしい話だが、一番長く続いた期間が、たったの3か月なのだ。
今度こそ、今度こそ、自分の「核」なるものを育てたい。それには、まず書き続けること。今までどうして続けられなかったのか、まず書き出して明らかにしなければ。